76年前に何が…「物言わぬ戦時資料」に尋ねる #この一枚

 2千人以上の死傷者、行方不明者が出たとされる福岡大空襲(1945年6月19日)から76年となる。空襲体験を語るお年寄りが年々減り、戦争の遺跡や遺物が重要性を増している。ただ、見つかった戦時資料の中には使途が解明されていない物も。研究を続ける学芸員は「物言わぬ証人」の活用に心を砕いている。

 福岡市博物館の学芸員、米倉秀紀さん(62)は昨年、市が1987年から続ける古代の迎賓館「鴻臚館(こうろかん)」跡の発掘で出てきた戦時の地層の出土物を調査。今年3月に論文にまとめた。その中で、旧日本陸軍兵が身につけた小判型の「認識票」7枚と形や大きさは一致するが、記載内容が異なるプレート1枚に着目した。

 「認識票」の7枚は縦4・5センチ、横3・3センチの金属製。98年に県内に駐留していた部隊の兵舎跡付近から出土した。右側に「睦一三五四七」、左側に「七二」など、漢字と漢数字が縦2行で刻印されている。...

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