宅地になった江戸時代の水田 軒下に残る小舟が語る歴史

教訓を生かす 豪雨への備え③

 平塚正徳さん(67)宅の木造納屋の梁(はり)には、ひっくり返された木舟が載っている。ここは福岡県大刀洗町西原。筑後川と、支流の小石原川・佐田川に囲まれている。

 筑後川流域では、母屋の天井や納屋の軒下に木舟を備える風習が古くからあった。「揚げ舟」という。洪水が起きると舟を水に浮かべて避難した。近年は、めっきり見掛けなくなった。

 平塚さん宅に残る貴重な舟は長さ6メートル、幅1メートル。100年ほど前、曽祖父の代に、敷地の杉で作られた。

 最後に活躍したのは1953(昭和28)年の筑後川大水害(28水)。流域全体で10万戸が浸水し西原も被災した。「この舟で住民を救助し食料を配ったそうです」。平塚さんが語る。

 最近、自宅の建て替えを決めた。巨大な揚げ舟を新居に残すのは難しい。処分することになりそうだ。...

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