解除後も「警戒緩めないで」 福岡の医療関係者訴え インド株拡大を懸念

 福岡県への緊急事態宣言は20日に解除されたが、医療関係者は「警戒を緩めないで」と訴える。感染力が強いインド株が九州でも確認され、油断すればすぐに感染が拡大する懸念があるからだ。基本的な予防策の徹底を改めて呼び掛ける。

 「第4波は想像以上のスピードで感染者が増えた。自宅やホテルでの療養患者はかなり悪化しないと入院できない状況だった」。福岡赤十字病院(福岡市南区)の石丸敏之副院長(感染症内科)はこう指摘する。

 インド株は、九州では5月に鹿児島県で初めて感染が確認され、今月17日には福岡、宮崎両県で感染疑い例が確認された。石丸副院長は「気を緩めれば1~2週間であっという間に状況が悪化する。普通の会話でもうつるということを自覚し、マスク着用を徹底してほしい」と求めた。

 第4波で福岡県内の病床使用率が最も高くなったのは5月23日の82%。福岡東医療センター(古賀市)では確保した56床のうち、最大で42床が埋まった。病床を拡大していたことで乗り切ったが、新型コロナ対応を1年5カ月ほど続けており、医師や看護師の心身の疲労も蓄積している。

 中根博院長は「感染が落ち着いている間に、若い世代のワクチン接種がどれだけ進むのかが、次の流行を抑える鍵となる」と話した。 (斉藤幸奈)

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