職場や大学で接種本格化 全国266会場、九州でも加速

 新型コロナウイルスワクチンの企業の職場接種が21日、本格的に始まり、学生や教職員を対象にした大学接種もスタートした。市町村主体の接種、国や都道府県による大規模会場に次ぐ「第3のルート」が稼働。政府は64歳以下の働く世代や若年層への接種を加速させ、感染拡大の早期の抑え込みを図りたい考えだ。

 地場企業で21日に職場接種を開始したのは、通販大手のジャパネットホールディングス(長崎県佐世保市)や鶴屋百貨店(熊本市)など。全国大手ではソフトバンクグループトヨタ自動車など。大学は全国17校で開始。加藤勝信官房長官は21日の記者会見で、先行実施の企業も含め、同日までに266会場で始まったと明らかにした。

 福岡市では貸し会議室大手のティーケーピーが、拠点の一つを接種会場として提供。ワクチンや医療従事者の手配も同社がサポートし、会員の複数企業の従業員らが接種を受けた。接種を終えた男性会社員(60)は「人と会う営業職なので、安心して仕事ができる」と話した。ジャパネットホールディングスではこの日、佐世保市の本社で約460人が接種を受けた。

 大学では九州で唯一、長崎国際大(佐世保市)が21日からワクチンの拠点を設けた。同大を含む九州文化学園グループ8校の学生や生徒、教職員約4千人が対象で、初日は約180人が接種を受けた。

 九州文化学園歯科衛生士学院1年の小川ことみさん(18)は「副反応の心配はあったけど現場実習もあるので打ちました」と話した。同大によると、接種後に学生2人が体調不良を訴え、念のため救急搬送した。

 政府の21日午後5時時点の集計によると、企業・大学の接種申請は累計で3795会場、予定者数は約1464万人分となっている。(山本諒、宮崎省三)

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