差別、貧困の連鎖…韓国のハンセン病問題「現在進行形」 (3ページ目)

異国で看護活動40年「小鹿島の天使」にナイチンゲール記章

 赤十字国際委員会は、韓国の国立小鹿島病院(全羅南道高興郡)で約40年間、ハンセン病患者を献身的に世話したオーストリア出身の看護師マリアンヌ・ストガーさん(87)に第48回フローレンス・ナイチンゲール記章を贈ることを決めた。韓国の大韓赤十字社が8日に発表した。

 ストガーさんは1962年に訪韓。同郷の看護師マーガレット・ピサレックさん(86)と共に素手で患者のうみを拭き取って薬を塗ったり、母国の団体に要請して不足する薬を取り寄せたり、献身的な仕事ぶりから「小鹿島の天使」と呼ばれた。老後は健康上の理由から活動が難しくなったため、2005年に別れの手紙を残して帰郷。韓国では17年、2人をノーベル平和賞候補に推薦する団体も結成されている。

 同記章は、クリミア戦争(1853~56年)で敵と味方を区別せず看護したナイチンゲールの生誕100年を記念して1920年から世界各国の看護師に授与。ストガーさんは「患者中心の診療環境の改善を進めた」との功績が認められた。

国立小鹿島病院で患者を看護するマーガレット・ピサレックさん(左)とマリアンヌ・ストガーさん(右)(社団法人「マリアンヌ・マーガレット」のホームページから)

 

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