「MINAMATA」映画公開前に講演会 「水俣病伝えるチャンスに」

 水俣病患者、被害者の支援組織「東京・水俣病を告発する会」などが主催するシンポジウムが26日、東京都内であった。水俣病を世界に伝えた米国人写真家ユージン・スミス氏(1918~78)を描いた映画「MINAMATA」(原題)が9月から国内上映されるのを前に、元妻でジャーナリストのアイリーン・美緒子・スミスさん(71)が講演し「私たちが水俣で見たことを伝えていくチャンスになる」と訴えた。

 映画はスミス氏とアイリーンさんの写真集「MINAMATA」(80年)を原作に、米人気俳優のジョニー・デップさんが主役を演じた。アイリーンさんは構想段階から携わり、アンドリュー・レビタス監督を現地の患者や家族に引き合わせたり、助言を繰り返したりしてきた。

 セルビアでの撮影にも立ち会ったアイリーンさん。俳優陣も含め「関わった人たち一人一人に『水俣』があり、熱意を込めて撮影に臨んでいた」と振り返り、「映画はドラマ。見た人の心を動かし、水俣病と関わりがなかった人や次の世代に、拡散させていく可能性を秘めている」と続けた。

 70年代前半、患者らの闘争にもレンズを向け現場に迫ったスミス氏は、傷害事件に巻き込まれ深手を負う。「大事なのはフェア(公平)と正直。ジャーナリズムにおいて中立ということはありえない」とのスミス氏の言葉を紹介したアイリーンさんは、映画を通じ「彼の信念も理解してもらいたい」と付け加えた。 (河合仁志)

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