ボクサーはシングルマザー、闘う理由は―北九州舞台に映画、ロケ進む

 北九州市が舞台のボクシング映画「レッド・シューズ」のロケ撮影が、6月上旬から市内で進んでいる。同市八幡西区出身の雑賀(さいが)俊朗監督(62)がメガホンを取り、主人公の女性ボクサーを演じるのはモデルで女優の朝比奈彩さん(27)。初めての主演映画に「愛情や人とのつながりを感じてもらえる作品。不器用でも真摯(しんし)に生きる主人公を演じ切りたい」と意気込む。2022年秋に全国公開予定。

 作品は、夫を亡くした主人公のシングルマザーが、幼い一人娘のためにボクサーとして再起を目指す物語。娘は義母が育てており、親権を争っている。娘を取り戻すためにボクシングの世界チャンピオンになろうと、リング上で奮闘する。

 朝比奈さんは、兵庫県の淡路島出身。14年にモデルデビューし、その後ドラマやバラエティーに活躍の場を広げた。映画の役作りでハードなトレーニングが求められる。プロデューサーは候補に挙がった朝比奈さんについて「肝が据わっていて、作品への熱意もあった。彼女に賭けてみよう」と決意したという。

 朝比奈さんは昨夏から本格的にボクシングを始め、雑賀監督とはキャラクター像をすり合わせる「本読み」を10回以上重ねるなど1年間かけて役を仕上げてきた。激しい試合シーンの撮影だけでなく、4日間連続で「泣き芝居」を撮るなど厳しいスケジュールもこなしている。

 ロケ班は6月6日に北九州入り。7月上旬まで約1カ月にわたり、市内のボクシングジムや住宅街で撮影を行う。朝比奈さんは「地元の方には特に身近に感じてもらえる作品になると思う。作品を見て前向きで元気になってもらえるよう、残りのロケも全身全霊で演じる」と話している。 (白波宏野)

福岡県の天気予報

PR

PR