「オマエ」呼ばわり、無縁のポスト…男性ばかりの政治の現実

ガラパゴス議会 女性1割の「厚い壁」㊤

 「オイ、オマエ!」。初当選から2年。九州北部の自治体の女性議員は、ベテラン男性議員から今もまともに名前を呼ばれない。

 政治のことは右も左も分からなかった。ただ、待機児童問題など自らの子育てを通じて、行政への文句ばかり口にする自分に気づいた。一人で立候補を決意。手探りで選挙準備を始めると、複数の現職男性議員が立候補しないよう圧力をかけてきた。「泥水飲まさるっぞ」「子どもがいじめらるっぞ」。逆に、闘志が湧いた。

 ママ友たちが街頭活動に立ち会い、子どもが出入りする選挙事務所は託児所のようだった。結果は上位当選。当初無投票の観測もあった選挙に一石を投じた。だがつかの間の充足感の後、待ち受けていたのは男性議員らの「口撃」だった。

 「早く質問終われ」「分かっとらんな」。一般質問するたびに飛んでくる罵声のようなヤジや舌打ち。議場外では無視される。当選から1年半-。...

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