犬の散歩、危ない熱中症 地面高温、肉球やけども 子と同じ気配りを

 「真夏日に犬を散歩させる人がいた」「スーパーの駐車場で車内に犬が取り残されていた」「わんちゃんって熱中症にならないの?」-。西日本新聞「あなたの特命取材班」に、飼い主に連れられ外出中の犬を気遣う声が寄せられた。福岡市では6月末までに真夏日を8回記録。今年も暑い夏になりそうだ。大切な家族の一員であるペットの健康をどう守るか。専門家に聞いた。

 梅雨の合間の青空が広がった6月下旬の昼下がり。うだる暑さの中、福岡市中央区の大濠公園は犬を連れた人がちらほら。用事のついでに愛犬と散歩中という同市早良区の女性は「暑さは気になるけど、犬が外に出たがるので仕方なく」。

 午後7時すぎ。涼しくなった大濠公園には飼い犬と散歩を楽しむ人たちが10組以上いた。同市中央区の女性はいつもは昼すぎの散歩を6月から日没後に変更。梅雨が明けてさらに暑くなれば、出発を午後8時に遅らせるという。愛犬の首元には冷却作用のあるバンダナを巻く。見事な毛並みも近くペットショップで夏用に刈り込む予定だ。「愛犬の体調や天気などに合わせて時間を変えたりして、融通を利かせてあげないと犬がかわいそう」

 くるみ動物病院(福岡市中央区)の桑原慶院長によると、夏は日差しの照り返しが強く、地面に近い犬の体感温度は人間より4度も高くなるという。特にアスファルトやマンホールの表面は50度近くなることがあり、肉球をやけどする恐れもある。散歩は炎天を避けて朝か日没後に行い、定期的な水分補給も大切だ。

 さらに人間の子どもと同様、エンジンを切った車内で留守番させるのはたとえ数分でも危険だ。エアコンも車種によっては停車中の冷却がうまく機能しない場合がある。車内での留守番は極力避けるか、誰かが一緒にいてあげよう。

 室内ではカーテンなどで遮光し、窓を開けたりエアコンをつけたりして室温を常時26~28度に保つ。留守番させるなら水飲み場を複数設けるのも効果的だ。

 犬は汗腺が肉球にしか無く、熱中症になると体温を下げるためにパンティング(ハァハァと速く浅い呼吸)をしたり、よだれが出たり、ふらついたりする。症状に気付いたら、涼しい場所へ移し、首や脇、足の付け根など血管の太いところに水をかけたり、ぬれタオルをあてたりして冷やす。無理のない範囲で水分をとらせ、かかりつけ医などに相談しよう。

 特に幼犬や老犬は危険性が高い。熱が体内にこもりやすい長毛種や、代謝の低い肥満の犬も注意が必要だ。桑原院長は「犬は言葉で体の異変を伝えられない。飼い主が普段から体調を気にかけることが何より大切だ」と話した。 (竹添そら)

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