熊本豪雨あす1年 仮住まい、なお3675人

 熊本県で犠牲者65人、災害関連死2人、行方不明者2人の甚大な被害をもたらした熊本豪雨から4日で1年を迎える。大規模氾濫した球磨川流域では復旧工事が急ピッチで進むが、「新たな流水型ダム」を含む抜本的な治水策の詳細が固まるのはこれから。今なお約3700人が仮設住宅などで仮住まいを続け、被災した自宅で暮らす世帯も多い。

 県によると、直接の犠牲者は、球磨村25人▽人吉市20人▽芦北町11人▽八代市4人▽津奈木町3人▽山鹿市2人。災害関連死は人吉市と錦町で各1人。八代市と芦北町で各1人の行方が分かっていない。

 建物被害は全半壊4606棟。仮設住宅やみなし仮設住宅の入居者数は今年1月末の1814戸4217人をピークに減少しており、6月末時点で1611戸3675人となった。

 一方、被災した自宅での生活を余儀なくされている「在宅被災者」については、県は人吉市など7市町村1636世帯を把握し、見守り支援を続けている。

 県は仮設住宅などの入居者を対象に、災害公営住宅への入居の意向確認も開始。現段階では人吉市120戸、球磨村80戸、八代市35戸を整備予定で、芦北町と相良村でも検討中という。

 河川の堆積土砂の撤去は5月末で終わり、堤防の応急復旧も完了した。県は「従前の能力はかろうじて保っている」とみるが、熊本豪雨級の大雨への対応は「厳しい」のが現状だ。

 治水策の具体的な計画や完了時期は固まっておらず、自宅再建の時期を見通せない世帯も少なくない。2日に記者会見した蒲島郁夫知事は、原則2年の仮設住宅の入居期限について「延長の必要があれば県民の側に立って国と交渉していく」との考えを述べた。 (古川努)

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