「集落とともに」模索続ける被災地 立ち退きも…痛み伴う地域の安全

連載「豪雨からの復旧 九州の被災地」㊦

 球磨川流域での豪雨災害によって、2009年にいったんは中止されたダム建設が動きだした。一部エリアが水没する可能性がある熊本県五木村は、一昨年整備した宿泊施設の撤去を迫られることを懸念。「早くダムの規模や水没範囲を示してもらわないと、今後が描けない」。木下丈二村長(62)は当惑する。

 田畑が広がる中流域の人吉市大柿地区。昨年の豪雨でほとんどの家屋が2階まで浸水したこの地区は、あふれた水を一時的にためる「遊水地」の候補地に挙がる。計画規模によっては約50世帯全てが立ち退かざるを得ない。

 「集落が消えてしまう。こんな状況では、今後のまちづくりは考えられない」。5月中旬の説明会では住民の怒号が飛んだ。代々土地を耕してきた大柿章治さん(75)も「どうしても遊水地にしたいのなら…」と考えるが、まだ答えは出ない。...

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