50年前に途絶えた村の酒 友人たちと挑む「復興の一献」

 2017年の九州豪雨で大きな被害を受けた福岡県東峰村で、約50年前に途絶えた日本酒造りの復活を住民有志が後押ししている。多くのボランティアの支援を受けて営業を再開した老舗酒蔵の片岡酒造場。「村で造ったお酒で恩返しがしたい」という4代目店主、片岡拓之さん(53)の思いに、友人たちが呼応した。今春、「東峰一献」というグループが発足し、村内の田んぼで酒米の栽培を始めた。

 片岡酒造場は明治期の創業で、地元で親しまれてきた日本酒「福稲」などを販売。かつては自前で醸造していたが、炭鉱閉山による人口減少や日本酒離れなどで採算が取れなくなったため、50年ほど前から委託製造などでなりわいを続けてきた。

 4年前の7月5日、村を流れる宝珠山川と大肥川の合流点近くにある店舗兼住宅と酒蔵を、川からあふれ出た大量の泥水と流木が襲った。土砂は70センチほど堆積。数千本に上る酒やタンクなどが流失した。...

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