母の彼氏から性被害15年「この体捨ててしまいたい」

 ひとりじゃないから 4

 母親は涙を流してわびた。「気付かなくてごめんね」。15年間、泣き沈んできたサヤ(26)=仮名、愛知県=は思った。やっと解放されるかも―。光が見え始めたのは昨春だった。

 小学1年で父が蒸発、母、きょうだいと4人で暮らしていた。小5で母に彼氏ができ、家族がいない隙に体を触られるようになる。「この体を捨ててしまいたい」。中学に入り、リストカットを繰り返す。高校では、彼氏を避けるため男友達の家を渡り歩いた。

 「母の彼氏から15年も性被害を受けています」。昨年3月、性暴力救援センター「日赤なごや なごみ」(名古屋市)に相談した。47都道府県に設置されている性被害のワンストップ支援センターの一つ。病院を拠点にしているためその場で診察ができ、警察への同行支援なども一手に担う。

 約1年、毎月のカウンセリングなどで20回は足を運んだ。職員の「あなたは悪くない」との言葉に心がほぐれる。性犯罪の無罪判決に抗議するフラワーデモにも勇気をもらった。

 「お母さんに伝えないと何も進まないよ」。支えてくれた看護師とともに母と向き合い、事実を告げてもらう。実家を離れるために住まいも確保してくれた。今年、母は彼氏と別れた。...

残り 1849文字

この記事は会員限定です。登録すると続きをお読みいただけます。

関連記事

PR

バギーコンサート

  • 2021年11月28日(日)
  • 福岡市早良南地域交流センター ともてらす早良 チャイルドルーム

PR