キレればビンタ、厳格すぎる父から逃げた「私の人生だから」

 ひとりじゃないから 5

 細い腕を優しくなでる。何本もの傷痕もアロマオイルで包み込む。「つらかったね」。看護師でセラピストの谷口知加(41)が少女に声を掛ける。「この年まで生きているとは思いませんでした」。小さな声が返ってきた。

 東京・秋葉原にある若い女性のための相談窓口「まちなか保健室」。谷口は週1回、ここでアロママッサージを施す。虐待や貧困に苦しむ子の体は驚くほど硬い。「心身をほぐし、甘えられる空間にしたい」

 作家瀬戸内寂聴らの呼び掛けで設立された「若草プロジェクト」が昨夏から運営している。若草は、相談に応じて専門機関を紹介し、一時避難所の「シェルター」も提供する。

 昨年5月に東海地方の実家を飛び出したユリ(24)=仮名=は、若草の紹介でシェルターに身を寄せた。

 「いつキレてビンタされるか分からない」。家族は厳格すぎる父親の言いなりだった。関東で大学院に進んだ昨春、対面授業がないと知った父は1人暮らしをやめるよう迫る。...

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