「MINAMATA」上映会、水俣市が後援拒否

 水俣病を世界に伝えた米国人写真家ユージン・スミスさん(1918~78)を描く映画「MINAMATA-ミナマタ-」について、地元有志らでつくる実行委員会が8月に熊本県水俣市で開く上映会の後援を、市が拒否していたことが12日分かった。市は「内容や製作意図が不明のため」などと理由を説明している。

 映画はスミスさんが71~74年、元妻アイリーン・美緒子・スミスさん(71)と同市で暮らしながら、被害の実相に迫ろうと奮闘する姿を描く。製作にも携わった米人気俳優ジョニー・デップさんがスミスさん役を熱演。実在の患者の写真や映像も盛り込まれている。

 実行委は多くの市民に見てもらおうと、全国公開(9月23日)に先駆けて8月に水俣市内で上映会を企画。市に名義後援を申請したが、6月末に承諾できないとの回答があったという。

 市環境課は映画を観賞していないという。「作品が史実に基づいているのかや製作者の意図が不明で、差別、偏見の解消に役立つのか判断できない」と説明。水俣病問題を忘れたいと思う市民の存在にも触れて「自治体として安易に、名義後援するのは適当ではないと考えた」とした。

 一方で、熊本県は後援を承諾した。担当者は「水俣病に関心を持ち、歴史や教訓を学んでもらうきっかけになることを期待している」と話した。

 実行委は「それぞれ事情や考えがある。水俣市も映画に対して関心を持っていることは伝わった」と、判断を尊重するコメントを出した。

(村田直隆)

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