商店街で67年…老舗釜めし店、なぜ「ビクトリア」?

【福岡を食べる】

 福岡市・天神の新天町商店街の一角にある「釜めし ビクトリア」。1954年創業の老舗で、商店街での買い物帰りに家族で立ち寄った記憶を残す人も多いだろう。その入り口には「釜めし」ののれんが下がり、その上に「Restaurant Victoria」(レストラン ビクトリア)。和食なのにビクトリア。心の引っかかりも感じながら、のれんをくぐった。

 「確かに名前についてはお客さんからよく聞かれます。それは旧満州(現中国東北部)に通じます」。2代目社長の加藤康裕さん(64)が語り始めた。

 戦前の旧満州・ハルビン。旧ソ連の国境近くに位置し、ロシア人も多く住んでいたという。この地で先代の弘一さんは生まれ育った。終戦後、福岡に引き揚げると、ステーキハウス「マルス」を中洲に開き、米兵たちに人気となって財を築いた。次は、東京・浅草で繁盛していたものの、まだ福岡には店がなかったという釜飯に目を付けた。...

残り 1215文字

この記事は会員限定です。

月額1,100円で、全ての記事が読み放題。
今すぐ無料トライアルで続きを読もう。

ビューアアイコン

すべての記事が読み放題

特集が読み放題

記者渾身の特集が読み放題

会員特典

福岡で使える会員特典 プレミアムコース

関連記事

福岡県の天気予報

PR

PR