九州7県巡り磨いた「ライブのHKT」、光った支配人・指原の手腕

HKTが好きやけん 特命担当記者が見た10年⑦~2014年

 「マ、マジかよ…」。2014年1月11日、大分市の「iichikoグランシアタ」で、私は目を丸くした。九州7県を巡るHKT48初のコンサートツアー「可愛い子には旅をさせよ」の初日、1曲目が「モーニング娘。」の「ザ☆ピ~ス!」だったからだ。

 水兵のような衣装のメンバーがステージで歌い踊り、地元に凱旋(がいせん)した指原莉乃が天井からつるされたブランコで笑顔を見せる。

 これまでも、コンサートでは他グループの曲を披露してきたHKT。だが、AKB48や乃木坂46といった関連グループ以外の曲に手を出し、最初にそれを持ってくるとまでは誰にも予想できなかった。セットリスト決定に大きく関わった劇場支配人の指原が「プロデューサー」として注目を集め始めた、その第一歩だったのかもしれない。

 驚きの仕掛けは続く。兒玉遥や宮脇咲良ら中心メンバーがフロートに乗って会場後方のファンの近くまで行き、曲によっては座席のすぐ横で歌うこともあった。指原と多田愛佳がAKB48出演の人気ドラマ「マジすか学園」で演じていた役に再び扮(ふん)し、県ごとに仲間を増やしていくという寸劇「マジやけん学園」も披露した。ファン、メンバー、そしてスタッフも楽しむことを追求する型破りなステージは、今につながるHKTの特長の一つだ。

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