いじめの「深刻さ」教員と子どもに落差 定義に追いつかない現場意識

【教員の専門性(3)】

 中学3年だったアキラさんの告白に、母サトミさん(50代)は衝撃を受けた。

 「学校でいじめられている」「どうしても学校に行けというのなら、死ぬ」

 通うのは福岡県内の公立中。教室ではわざと体をぶつけてくる生徒がいて、部活動では無視されているという。

 サトミさんは担任に連絡し、アキラさんは自宅にこもる日々が始まった。息子が死を口にするほどのいじめ。思い返せば、それ以前から登校したがらない日が増えていた。

 1日、2日、1週間…。担任からは何も返答がない。登校しないアキラさんの様子を尋ねる連絡もない。1カ月近くが経過し、ようやく電話が鳴った。「まだ調査はしていないんですよ。自分たちも忙しい」

 調査結果を聞いたのは、さらに1週間後だった。...

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