王道楽土の文学とは 岩田直仁

 厳しい暑さが続くこの時期、記者は遠い戦争の記憶に手を伸ばす。体験者は減り続け、取材は困難になるばかりだが、埋もれている事実や深掘りされていないテーマはあるものだ。長崎の詩人、山田かんさん(2003年没)から「宿題」をもらったのは戦後50年前後だったか。

 「九州ゆかりの満州の詩人を取材してみては」。山田さんは長崎から大陸に渡った詩人、古川賢一郎に関する論考を断続的に発表していた。思えば貴重な助言だったが、会合での立ち話だったこともあり、この春、知人から一冊の本を紹介されるまで、すっかり忘れていた。...

残り 816文字

この記事は会員限定です。

月額1,100円で、全ての記事が読み放題。
今すぐ無料トライアルで続きを読もう。

ビューアアイコン

すべての記事が読み放題

特集が読み放題

記者渾身の特集が読み放題

会員特典

福岡で使える会員特典 プレミアムコース

関連記事

PR

PR