著名実業家を「賤民出身」 在中国日本大使館がSNSに投稿

 【北京・坂本信博】在中国日本大使館が通信アプリ「微信(ウィーチャット)」の公式アカウントで、日本の著名実業家の実名を挙げて「◯◯は“賤民”出身」と記した文章を中国語で投稿していたことが「あなたの特命取材班」への情報提供で分かった。中国の出版社から依頼された書籍の宣伝文をそのまま転載したもので、大使館側は「不適切な内容だった。確認が不十分だった」として27日夕に投稿を削除した。

 投稿は7月5日付。100個のキーワードを通して日本を紹介する「100の日本」という中国語の書籍の紹介文で「天ぷらはポルトガル人から伝来した」「大相撲の最高位・横綱のほとんどは外国人」など本の内容を抜き出した部分に問題の記述があった。大使館によると、部落差別問題に関する記述の一部だった。この記述は他のサイトにも転載された。

 中国では官公庁や企業の多くがウィーチャットの公式アカウントで情報を発信。日本大使館も日本理解につながる情報を中国語で随時投稿しており、外部の文章を転載することもあるという。大使館広報文化部の貴島善子公使は「出版社や作家、書籍の内容のチェックはしていたが宣伝文の確認が不十分だった。非常に重く受け止めており、ご本人へのおわびも含め、対応と再発防止策を検討している」とコメントした。

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