『加藤隼戦闘隊』隊長役の藤田進、初期戦勝の輝きに重なる明るさ

フクオカ☆シネマペディア(48)

 太平洋戦争の南方戦線で戦った陸軍のエース・パイロット、加藤建夫と彼が率いた飛行第64戦隊を描く「加藤隼戦闘隊」(1944年、山本嘉次郎監督)。戦時中の戦意高揚を目的とした作品だが、福岡県久留米市出身の藤田進が明朗な持ち味を生かし、加藤を好演している。

 ♬エンジンの音 轟轟(ごうごう)と 隼は征く♬

 部隊歌「加藤隼戦闘隊」は軍歌の代表曲の一つだ。昭和の頃は酒場でよく歌われた。学生時代、裏側にある戦争の悲惨さに思いを巡らすことなく、唱和して騒いだことがある。とにかく元気が出た。

 「加藤隼戦闘隊」と呼ばれた同隊は、山下奉文(ともゆき)率いる陸軍兵団のマレー半島上陸(1941年12月)や、ジャワ、ビルマ作戦に空から参戦した。映画は、加藤が戦死する42年5月まで、そうした戦いの日々をドキュメンタリータッチで描き出す。

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