「茶商」が仕掛ける試み シングルオリジンで個性

【拓(ひら)く 八女茶道③】

 料理人やワインのソムリエ、コーヒーの専門家、イラストレーター-。2014年に始まった「日本茶AWARD」の1次審査員の顔ぶれだ。2次審査こそ茶業関係者が入るが、最終審査は全国各地の約千人の市民らによって行われる。

 「市場に出回るお茶は長年の間に平均化されてしまったが、本来はもっと個性があるもの。多様な魅力を、他業種のプロや消費者の感覚で評価してもらいたかった」。AWARD創設に尽力した、静岡市の茶商「山梨商店」の山梨宏之社長(68)は力説する。

 これまで業界で最重視されてきたのは、生産技術の向上に主眼が置かれた品評会で、参加者は生産者のみ。だがAWARDは、合組(ごうぐみ)(ブレンド)や火入れ(焙煎(ばいせん))の腕で勝負する茶商も参加できる。「品評会につばを吐くつもりか」と批判もされたが、「あくまでも消費者目線の“おいしいお茶”を選びたい」と揺らがない。...

残り 931文字

この記事は会員限定です。登録すると続きをお読みいただけます。

関連記事

福岡県の天気予報

PR

PR