外出自粛、時短再び「夏休みは近場で我慢」 福岡県要請に落胆の声

 新型コロナウイルスの感染者数が急増する福岡県で28日、8月1日から飲食店への時短営業や不要不急の外出自粛を県民に求めることが決まった。県全域の時短要請が解除されてわずか3週間後の要請再開に、飲食店からは「やっと客足が戻ってきていたのに」との声が漏れる。遠出や帰省を心待ちにしていた人々には「近場で過ごすしかない」と落胆が広がった。

 「コロナ前の2割に落ちた客足が、解除後は6割まで戻っていたのに」。居酒屋「博多ほてい屋」(福岡市博多区)の森健太郎店長(37)は複雑な表情だ。12日に通常営業を再開すると、新入社員を囲む「遅い歓迎会」を開くグループで満席の日も。「お客さんの顔に元気をもらっていたけど耐えるしかない」

 福岡市・天神のスポーツバー「ファイアーボールカフェ」は、オリンピック期間の集客を期待していたが客はまばら。時短営業再開でさらに厳しくなることが予想され、中義宗店長(51)は「人生で今が一番モチベーションが出ない」。一日も早い収束を願う。

 新型コロナによる臨時休校の影響で短縮された昨年の夏休み。「今年こそは」と計画を立てていた人たちは、不要不急の外出自粛要請に肩を落とす。

 福岡県新宮町の女子中学生(13)は、ワクチン接種を終えた同県大野城市の祖母(73)と久しぶりに再会し、JR博多駅で買い物を楽しんだ。「長崎市の祖父母にも会いたいけど行けなくなる。せっかくの夏休みなのにつまらない」。福岡市・天神の警固公園で4歳の長女と遊んでいた主婦(44)はコロナ禍後に初めて、県境を越えた旅行をしたばかり。「夏休みも大分市の水族館に行く予定だったけど、近場の公園にする。また、我慢、我慢ですね」と残念がった。 (吉田真紀、小林稔子、竹中謙輔)

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