侍Jに欠かせぬ大分3人衆 きょうメキシコ戦

 野球の1次リーグA組で白星発進した日本。メンバー24人のうち、甲斐拓也捕手(ソフトバンク)、源田壮亮内野手(西武)、31日のメキシコ戦で先発する森下暢仁投手(広島)の3人は大分県出身。都道府県別では東京都、兵庫県と並んで最多だ。

 大分・楊志館高の監督として、甲斐を指導した宮地弘明さん(49)は「野球への姿勢には頭が下がる」と語る。当時やりとりした野球ノートには、同じ捕手の故野村克也氏らの名言を記していた。「そんなことを書くのは拓也ぐらい。賢くて、負けず嫌い。プロ向きだと思った」と振り返る。

 トラックのタイヤを引いて走るハードなメニューを課すと、100本を黙々とやりきった。逆転サヨナラ勝ちした28日のドミニカ共和国との開幕戦では九回に同点のスクイズを成功。「バントを決めたときは本当にいい顔をしていた」と当時の表情とだぶらせた。

 甲斐と同学年の源田、5学年下の森下は大分商高出身。複数のOBが選ばれた唯一の高校となった。源田は2017年にパ・リーグ、森下は20年にセ・リーグの新人王に輝いており、同校の渡辺正雄監督(48)は「地方の公立校出身で新人王になった2人が五輪に出場したのは誇り」と話す。

 源田の3年時に着任。プロ志向でありながら「今の細さでは通用しない」と言い切った姿が印象に残っているという。「自分の中で『ちょっと待てよ』と考えられるすごさがある」。大学、社会人時代もオフには母校で練習。新人王を獲得したオフも「浮かれてはいられない」と一目散にノックを受け始めたという。

 その姿を目撃した後輩の森下も一心不乱に練習に打ち込んだ。「源田が基準をつくってくれた。前日まで(最速が)128キロだった投手がいきなり145キロを投げる。(森下は)そんなことも起こりうる選手」。五輪の大舞台でも想像を超える活躍を期待している。 (鎌田真一郎)

関連記事

PR

PR