文化財と観光 敬意なくして有為な活用なし

ノンフィクション作家 澤宮 優氏

 国の文化審議会は伊藤若冲「絹本著色動植綵絵(けんぽんちゃくしょくどうしょくさいえ)」など過去に皇室が所有し、今は宮内庁所蔵の5件を国宝指定するよう文部科学大臣に答申した。皇室の財産を博物館などで見学できる機会が増える。

 ただ注意すべきは政府の方針だ。1月の首相の施政方針演説では、これらを「地方に積極的に貸し出し、文化観光の核とする」と述べたからである。公開は望ましいが、観光資源という目的には疑問符も残る。

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