冤罪救済へ再審法改正を 「布川事件」で無罪、桜井昌司さんに聞く 

 再審無罪から10年。茨城県で1967年に起きた「布川事件」で、強盗殺人などの罪で無期懲役が確定し29年間を獄中で過ごした桜井昌司さん(74)が、再審法(刑事訴訟法の再審規定)改正に力を尽くしている。直腸がんを患い余命1年を宣告されながらも、法改正を訴え、冤罪(えんざい)被害者の支援に全国を飛び回る日々だ。その思いを聞いた。 (編集委員・中島邦之)

 -「冤罪犠牲者の会」を2019年3月に立ち上げ、同年5月結成の「再審法改正をめざす市民の会」の共同代表も務める。二つの団体の活動目的は。

 「両団体とも司法改革、中でも再審法改正が肝ですね。犠牲者の会は、冤罪当事者や家族が体験を語り、再審制度の問題点について声を上げている。再審無罪が確定した東住吉事件、足利事件などの冤罪当事者が参加しています」

 「市民の会は当事者のほか、元裁判官や元検察官、大学教授などもメンバー。個人としては、各地の再審請求事件の支援集会にも参加しています」

■冤罪はなぜ起きる

 -冤罪が起きる原因をどう考えるか。

 「警察の捜査本部がひとたび見立てに沿って動きだせば、もう止められない。...

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