斜面地のまちづくりの先進地、次世代へ「住民のつながり強み」

【坂の街はいま 北九州・斜面地住宅の課題④】

 かつて、斜面地ならではのまちづくりが盛んだった地域が北九州市八幡東区にある。皿倉山の山裾に位置する丸山・大谷地区。八幡製鉄所の発展に伴い大正時代以降、労働者らの住宅需要を受けて宅地化が進んだ。

 まちづくりの議論が本格化したのは1990年代後半。「高齢者の生活を維持しないと、という機運が高まった」。同地区に暮らし、民生委員などを務めた小野彰さん(80)は当時を振り返る。

 市は「高齢者にも住みやすく、次世代に引き継がれるまち」をキーワードに、エレベーター付き集合住宅などを整備する大型事業に着手。一方、住民らは96年に地域づくり団体「やまさか暮らし研究会」を立ち上げた。...

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