福岡県が百貨店への休業要請検討 緊急事態宣言発出なら

 福岡県で12日、新型コロナウイルスの感染者が新たに1040人確認された。1日当たりの感染者としては過去最多だった6日の838人を大幅に上回り、初めて千人を超えた。同県では2日から「まん延防止等重点措置」が適用されているが、効果は見えていない。九州では、佐賀、長崎、熊本、鹿児島の各県も1日当たりの新規感染者数の最多を更新した。ウイルスの拡大に歯止めがかからない現状だ。 

 福岡県は5日、政府に対して緊急事態宣言の発出を要請している。県は宣言が出た場合、県内全域で酒類提供の飲食店に休業を要請するほか、百貨店など一定規模以上の商業施設に全面休業を要請することも検討するとみられる。

 福岡県の服部誠太郎知事は12日夕、県庁で取材に応じ、「爆発的な感染の様相を呈しており極めて深刻な状況」との認識を示した。西村康稔経済再生担当相と電話で協議したといい、「宣言の必要性を十分に受け止めていただいていると思う」と話した。

 一方、西村氏は同日、記者団に「服部知事らと意見交換し(各県の)厳しい状況の分析を急いでいるところ」と語ったものの、宣言発出の判断時期などについて明言しなかった。ただ、各地の病床使用率の高さによっては「要請の有無にかかわらず、必要とあらば機動的に対応していきたい」とも述べた。

 福岡県では感染急拡大に伴い、医療提供体制への負荷も増している。11日時点の病床使用率は48・7%で、政府の判断指標で宣言発出の目安となるステージ4(爆発的感染拡大)の「50%以上」に迫る。重症病床使用率は7・9%にとどまっているが、酸素投与が必要になることもある中等症患者は314人で、この1週間で1・7倍に急増。服部知事は「中等症から重症になるリスクが高く極めて危機的な状況だ」と述べた。

 福岡県内の発表自治体別の感染者数は福岡市594人、北九州市128人、久留米市44人、県274人。福岡市と北九州市でも過去最多を更新した。80代女性2人の死亡も判明した。

 佐賀県は89人、長崎県は74人、熊本県は189人、大分県は83人、宮崎県は61人、鹿児島県は154人の新規感染者が確認された。

 (金子晋輔、井崎圭)

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