HKTドキュメンタリーで上野に脚光、涙が止まらなかった旧劇場最後の日

HKTが好きやけん 特命担当記者が見た10年⑪~2016年

 一刻も早く見たかった。福岡市での上映会もあったのだが、私は我慢できずに自腹で東京まで来た。2016年1月15日、六本木の映画館でHKT48初のドキュメンタリー映画「尾崎支配人が泣いた夜」の完成披露試写会があった。

 指原莉乃が監督を務め、HKTの誕生から紅白歌合戦落選までの歴史を、記録映像とともにひもといていく。デビューシングルでセンターに選ばれず涙する兒玉遥といったグループの「裏側」に加え、メンバーの思いにより濃く迫るインタビューは指原にしか撮れないものだった。6枚目シングルで初めて選抜入りした坂口理子の名前を叫ぶファンの涙も印象深い。

「尾崎支配人が泣いた夜」の舞台あいさつに臨んだ(左から)森保まどか、矢吹奈子、朝長美桜、兒玉遥、田島芽瑠、田中美久、松岡菜摘

 映画の中で最も印象深く描かれたのは2期生・上野遥だった。多忙な指原の「アンダー」、代役として劇場公演に出演し、振り付けを指原に伝えるという役目も担っていた。指原は「はるたん(上野)がいないと公演に出られない」と語るほど信頼していた。

 そんな上野だが、劇場の片隅からステージで踊る「選抜」たちへ向ける視線は複雑だった。人一倍、劇場で頑張っても、「選抜」メンバーが戻ってくると、スポットライトはそちらを照らす。「いつも、あそこには私が立っとうのに…」

 その思いは映画の最終盤で、主題歌「Chain of love」の歌唱メンバーのセンターに選ばれることで報われる。HKTの代表曲の一つが誕生し、全国にその名を知られた上野は「劇場の女神」と呼ばれるようになる。

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 2月6日、名古屋市のガイシホールで、全国4都市をめぐる春のコンサートツアー「サシコ・ド・ソレイユ」がスタートした。序盤から指原や兒玉、宮脇咲良の「三枚看板」らがワイヤでつるされ歌うサーカスのような演出に驚いた。

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