新任20日で教員退職 「阿蘇踏査の歩み」(31)

【聞き書き】熊本大名誉教授 渡辺一徳さん

 中学の先生になるか、それとも大学院に進んで地層研究を続けるか。熊本大教育学部を卒業した私ですが、悩ましい選択の背景には実家の家計がありました。

 大学3年時に母が他界。教員を定年退職した父の収入は、恩給と保険外交の薄給が頼りでした。当時、きょうだい6人のうち、私を含め4人はまだ学生。熊本市内の高校に進学した弟は私の下宿から通学。妹は高校受験を控え、一番下の弟はまだ小学生でした。...

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