九州大雨1人死亡3人不明 17日も大気の状態不安定【動画】

 活発な前線がもたらした大雨で、九州では16日までに1人が死亡し、3人が行方不明になっている。このほかに5人の遺体が確認されており、大雨との関連を調べている。浸水などによる住宅被害は約5900棟。17日も大雨が予想され、気象庁は引き続きの警戒を呼び掛けている。

陸上自衛隊西部方面隊提供

 長崎県西海市では14日夜、用水路付近で北村ヤエさん(73)と民生委員の田崎文子さん(70)が死亡しているのが見つかった。田崎さんは同日午前に北村さん宅を訪れていたという。

 佐賀県小城市の牛津江排水機場では同日夜、近くの石井和夫さん(75)が排水のごみを取り除く機器に挟まれているのが見つかり、死亡が確認された。石井さんは市の委託で機器の操作や監視をしていたという。

 熊本県警は15日、八代市と上天草市の海岸でそれぞれ女性1人の遺体が見つかったと発表した。いずれも死後1~2日程度とみられ、身元を確認している。

 県警などが5人の死亡と大雨との関連を調べている。崖崩れで1人が死亡した長崎県雲仙市では行方不明の男女2人の捜索が続き、熊本県錦町でも男性1人の行方が分かっていない。

 福岡県添田町では15日未明、山の斜面が崩れて民家に流れ込み、住人の女性(75)が巻き込まれた。約18時間後に救出され、足の骨を折るなどの重傷。西日本新聞のまとめでは、福岡、佐賀、長崎の3県で計7人が重軽傷を負った。

 住宅被害は、内水氾濫で被害が拡大した佐賀県武雄市と福岡県久留米市の床上・床下浸水が大半。

 気象庁によると、16日は前線が南下したため九州北部では雨脚が弱まったが、これまでの雨で地盤が緩んでいる所があり、各地で土砂災害警戒情報が出された。同日夕現在、福岡、佐賀、長崎、大分、熊本の5県で約64万世帯、137万人に避難指示が出ている。

 17日は九州を北上する前線付近を低気圧が通過するため大気の状態が不安定になる。気象庁は17日午後6時までの24時間雨量を多い所で福岡、佐賀、長崎、熊本、鹿児島250ミリ、大分、宮崎200ミリと予想する。

 (森井徹、高田佳典)

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