農業高の学びに学ぶ 「阿蘇踏査の歩み」(34)

【聞き書き】熊本大名誉教授 渡辺一徳さん

 春秋は朝霧に包まれ、冬は朝日に霜が輝く-。新任地となった熊本県南部の人吉盆地にはそんな山里の風景が広がっていて、球磨農業高(同県あさぎり町)での教員生活は新鮮でした。

 授業には「農業気象学」があり、先人の知恵が脈々と受け継がれていました。いつ頃、どんな種をまき、気象に適した収穫時期は…。演習林の杉林には、生態系の秩序や循環が上手に生かされていました。...

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