大雨とコロナのダブルパンチ…キャンセル相次ぐ観光地

 九州で続いた記録的な大雨で、土砂崩れが発生した長崎県・雲仙など各地の観光地では、災害を懸念する宿泊客からキャンセルが相次いでいる。新型コロナウイルスの感染拡大で20日から福岡県に緊急事態宣言、鹿児島県にまん延防止等重点措置が新たに出され、さらに客足が遠のく恐れも。夏休みを襲った大雨とコロナのダブルパンチに、関係者からはため息が漏れた。 

 熊本県南小国町の黒川温泉街。20日は週末にもかかわらず通りを散策する客の姿はまばらだった。

 一帯は大雨被害を免れたが、被災した佐賀や長崎からの予約がキャンセルになっている。新型コロナ対策を尽くして臨んだ今年のお盆。黒川温泉観光旅館協同組合代表理事で旅館「奥の湯」を営む音成貴道社長は静かな館内の様子に嘆く。「家族連れなどで満室になるはずだった。書き入れ時に長雨が重なるとは…」

 降り始めからの雨量が1178・5ミリ(11~20日)を記録した佐賀県嬉野市。ここ数日で何度も地名がクローズアップされた。嬉野温泉旅館組合の担当者は「危ない場所というイメージが強くなり、予約客からの問い合わせが増えている」とした上で「旅館はどこも営業している。嬉野は元気だと伝えてほしい」と訴えた。

 コロナも感染拡大の一途をたどる。まん延防止等重点措置が初適用された鹿児島県では温泉地の霧島市も対象地域となり、20日から酒類提供の自粛要請がスタート。コロナ前の一昨年と比べて主要ホテルの宿泊客数は半数以下に減り、休業中の施設もある。市観光PR課の宝徳太課長は「ホテル側も対応に苦慮している。お酒が出せないと客足にも影響があるだろう。今は辛抱のしどころだ」と苦悩をにじませた。

 大分県九重町は町内のキャンプ場の利用を大雨警戒で12日から停止し、18日からはコロナ対策として県内客に限定して再開した。町商工観光・自然環境課の志賀一哉課長は「避暑地として県外客でにぎわうシーズンだけにショックが大きい。ダブルパンチだ」と肩を落とした。

 九州の観光地が本格的なにぎわいを取り戻す日が待ち遠しい。

 (堀田正彦、片岡寛、森井徹)

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