飲酒運転の撲滅 「ゼロが当たり前」の社会に

NPO法人「はぁとスペース」理事長 山本美也子氏

 少年補導員の活動を始めて1年半になる。日が暮れた公園にいる子どもたちに「早く家に帰りなさい」と声を掛ける。私の顔を見て「あっ、山本さんだ。ねぇ、飲酒運転って減ったと?」と聞く子ども。「なかなか減らないよ。もっとおばちゃんも頑張るね」。私はいつもそう答える。

 飲酒運転撲滅のため運営しているNPO法人「はぁとスペース」の事務所内に、地域の子どもたちの居場所「まちかど図書館」を作って6年になる。この夏休みも感染対策をしながら、毎日にぎやかな声が響く。10年前、長男を飲酒運転の車によって亡くした。被害者遺族と呼ばれ、さまざまな活動を行ってきた。飲酒運転が減らない現状に、何度もやめたいと思った。それでも続けてこられたのは、きっと一人じゃなかったから。多くの方に背中を押してもらい、支えていただいた。

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