南北の「塩狩峠」に思いを寄せ

北海道のJR宗谷線で、旭川駅から北へ七つ目に塩狩駅はある。平均乗車数は1日1・2人ほど。廃止も検討される小駅ながら、その名に感慨を呼び覚ます人は絶えないようだ▼1909(明治42)年2月。駅付近の急勾配を上っていた列車の、最後尾の連結器が外れた。非常ブレーキは利かず、車両は坂を下り始める。暴走を防いだのは乗客だった鉄道職員の男性。自らを犠牲に、線路に身を投じる姿を描いた三浦綾子さんの小説「塩狩峠」で感動を広げた...

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