野村被告「あんた生涯、後悔するよ」 【ドキュメント】

 市民の襲撃を組員に指示したとして、殺人や組織犯罪処罰法違反の罪に問われた「工藤会」総裁の野村悟被告に死刑判決が言い渡された。判決公判が開かれた8月24日の福岡地裁周辺や緊迫する法廷内の様子をドキュメント形式で追った。

 午前9時20分ごろまでに、野村悟被告、田上不美夫被告を乗せたとみられる護送車が福岡地裁に入った。報道陣のカメラのフラッシュが一斉に光った。

報道陣が待ち受ける中、野村悟被告らを乗せたとみられる護送車が福岡地裁に入った=24日午前9時19分、福岡市中央区(写真の一部を加工しています)

 

 福岡地裁では小雨が降る中、一般傍聴席23席に対し、475人が傍聴券を求めて並んだ。

小雨が降る中、傍聴券を求めて抽選に並んだ人々=24日午前8時27分、福岡市中央区

 午前10時の開廷前、野村悟被告は左耳の補聴器に手をやり、「(音量)上げとかないかんですね」とつぶやいた。10時すぎ、証言台に立った野村被告は、裁判長から主文言い渡しを後回しにすると告げられると、身じろぎせず裁判長を見つめた。

 午前10時すぎ、裁判長は元福岡県警警部銃撃など3事件について、工藤会の活動として野村悟被告の「指揮命令」に基づいて行ったと認定

判決を言い渡す足立勉裁判長(上段中央)ら=24日午前、福岡市中央区(代表撮影)

 福岡地裁は午前11時40分ごろ、判決の言い渡しを中断して休廷した。午後1時10分に再開し、言い渡しを続行する予定。

 午後1時10分、福岡地裁は野村、田上両被告に対する判決の言い渡しを再開したとみられる。」

 午後1時10分すぎ、判決の言い渡し再開後、裁判長が「野村被告が実質最上位と推認できる」と言及すると、野村被告は首をかしげ、ため息をついて天井を見上げた。

野村悟被告らへの判決が言い渡される福岡地裁の101号法廷=24日、福岡市中央区(代表撮影)

 午後2時40分ごろ、裁判長は元福岡県警警部銃撃事件、看護師襲撃事件について判決理由を朗読した後、休廷した。午後3時すぎに再開する予定。

 午後3時すぎ、裁判長は判決の言い渡しを再開した。

 午後4時ごろ、死刑判決を言い渡されると、野村被告は「公正な判断をお願いしたんだけど、全部推認、推認。こんな裁判あるんか。あんた生涯、このこと後悔するよ」と足立勉裁判長に向かって強い口調で発言した。無期懲役を言い渡された田上被告は「ひどいな、あんた、足立さん」と述べた。裁判長は2度、「退廷してください」と求めた。

 工藤会の「壊滅作戦」を進めてきた福岡県警の野村護本部長は判決について「あくまでも通過点。壊滅に至るまでいささかも手を緩めることなく、諸対策を徹底して進めていく」と強調。「工藤会組員の諸君は、判決をひとつの区切りとして、勇気をもって工藤会と決別し、更生の道を歩んでほしい。県警がしっかり支援していくので、いつでも相談してもらいたい」と“離脱”を呼び掛けた。

野村悟被告の弁護人は「とんでもない判決です。ひどい判決。それだけ」と述べ、判決を不服として控訴する考えを示した。

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