福岡、今季無敗の川崎撃破 J1残留へ弾みつける大金星
◇明治安田生命J1第26節 福岡1-0川崎F(25日、ベスト電器スタジアム)
J1残留に弾みをつける大金星となった。福岡は後半21分、クルークスが右サイドから左足でシュートを放つとボールはゴール左隅に吸い込まれた。「前よりもより美しいゴールができた。大切な試合で決めることができてよかった」と喜びを爆発させた。
川崎は今季、リーグ戦25試合に加え、天皇杯、ACLなどでも35試合にわたって黒星がなかった。長谷部監督は「果たして(ボールを)奪えるのだろうか、奪いどころがあれば教えてほしい」と話しながら「皆さんの期待している土をつけるところはチャレンジしたい」と虎視眈々(たんたん)と大金星を狙っていた。前節アウェー名古屋戦から中2日で迎えたこの日の試合は先発9人を入れ替えて王者をホームで迎え撃った。
前半は細かいパスでゴール前に何度も進入する相手に対し、人数をかけて防ぎ、GK村上も好セーブを見せた。「前半に粘り強く守ることで、後半の流れに持ってこられた。攻守にわたって自分たちのスタイルが前面に出せた」と長谷部監督が振り返るように、後半は試合終了まで攻撃のチャンスをつくり続け、劇的ゴールにつなげた。
「誰もが負けると思っていたと思う。(この勝利は)今シーズンの最後までつながっていく」。長谷部監督の言葉が自信に満ちてきた。
(鬼塚淳乃介)