大雨被害の嬉野市に谷川九段がエール 色紙と手紙届く 浸水被害「和多屋別荘」が大浴場再開

 記録的大雨で浸水被害に遭った嬉野市の温泉旅館「和多屋別荘」は28日、約2週間ぶりに大浴場の営業を再開する。旅館で予定されていた将棋のタイトル戦「お~いお茶杯第62期王位戦」は開催できなかったが、中島徳恵副支配人は「お客さんや取引先から多くの励ましをいただいた。今度は私たちが復興の手助けをできれば」と意気込む。

 大浴場は11日からの大雨で一時冠水。泥水が脱衣室まで押し寄せた。18、19日に予定された王位戦の対局室などに被害はなかったが、大雨が長引いた影響で会場変更となった。

 雨水が引いた15日以降、スタッフや地元の茶農家らが泥を撤去。消毒も済ませ、泉質に影響がないことを確認した。営業再開は28日午後3時。29日以降の営業時間は正午~午後9時で、日帰り入浴もできる。

 一方、災害復旧に取り組む嬉野市に著名棋士がエールを寄せた。将棋の谷川浩司九段から18日、励ましの色紙や手紙が届いた。

 谷川九段は村上大祐市長宛ての手紙で、自身が1995年の阪神淡路大震災で被災した経験に触れ、「嬉野温泉を訪れた方は全国にいらっしゃると思います。その方々の思いを支えに一歩ずつ、復興への歩みを進めていただければ」などと記した。

 色紙には、困難のときに初めてその人の強さが分かる、という意味の「疾風知勁草(けいそう)」の文字。村上市長は「今の私たちに染み入る言葉。心を折らず災害に対応したい」と話した。 (山下航)

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