草千里は二重火口跡 「阿蘇踏査の歩み」(41)

【聞き書き】熊本大名誉教授 渡辺一徳さん

 大皿のような大草原に、小高い丘を挟んで二つの浅い池-と言えば、多くの人が一度は目にした風景でしょう。阿蘇山上にある草千里ケ浜(熊本県阿蘇市)。この阿蘇を代表する大景観は、3万年前にあった大噴火を物語る火口地形でもあります。

 直径約1キロの大皿自体が「大火口」で、二つの池のうち、中岳寄りの東側が「小火口」と考えられます。西側の池は小火口のようにも見えますが、単なるくぼ地です。つまり、草千里ケ浜は二重の火口地形になっていて、近くにある阿蘇火山博物館は大火口縁に立っているのです。その大きさからも分かるように、9万年前にカルデラが形成されて以降、最大の噴火であったことを物語っています。...

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