熱中症5歳児死亡で保育園に改善勧告 福岡県と中間市 対応策の報告求める

 福岡県中間市の私立双葉保育園に通う男児(5)が送迎バス内に取り残されて熱中症で死亡した事故を受け、県と中間市は31日、園を運営する社会福祉法人「新星会」に対し、児童福祉法などに基づく改善勧告をそれぞれ出した。

 県は勧告で「園長は登園管理を統括すべき時間帯に、2年余り送迎バスの運転で園外に出ていた」「児童の出席確認などの園内ルールを明確にしていなかった」「3歳以上のクラスで1日程度の無断欠席では保護者に連絡していなかった」などとして、国の指針や県の条例に抵触していたと指摘した。

 県と中間市は、出欠確認のルールの見直し▽事故防止マニュアルの再点検と研修の実施▽保護者の信頼回復に向けた説明会の開催-など改善策を報告するように求めた。報告期限は、県が勧告内容に応じて9月10日から24日、中間市は30日。

 中間市は、10~24日を報告期限とする勧告を園にも出しており、「責任の明確化と厳正な対処」の勧告について「(運営法人の)理事長、園長は交代してほしい」とした。園長は近く辞任する見通しという。同市の福田健次市長は「出欠確認を含めて総合的な(市の)マニュアルを作成したい」との考えを示した。

 新星会の浦上ヤス子理事長は「勧告を厳粛に受け止め、再発防止、園の信頼回復に向けて、適切に対処する所存です」とのコメントを出した。

 また、県警は8月31日、当時の送迎バス車内の温度を調べるため、男児が乗っていたバスを使い、園の駐車場で3度目の再現実験を行った。 (金子晋輔、菊地俊哉、古川大二)

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