「氷山の一角ではないか」あな特が報じていた経済的虐待

 福岡県警博多署は2日、勤務先の有料老人ホーム(福岡市博多区)の入居者のキャッシュカードで現金を引き出したとして、窃盗の疑いで元施設長の男を逮捕した。この被害について本紙は「あなたの特命取材班」に寄せられた情報を基に今年元日付で報じていた。多くの福祉施設は、金銭トラブルが起きないよう神経をとがらせていると説明するが、被害事例は後を絶たない。「氷山の一角ではないか」との見方もある。

 厚生労働省によると、施設などで職員が高齢者の金品を着服するなどした事例は「経済的虐待」と呼ばれ、2019年度に全国で41人が被害に遭った。福岡県では19年度までの5年間に7件13人が確認された。

 高齢者の財産管理に詳しい福岡市内の司法書士は「小さな金額の紛失はもっと起きている可能性がある。特に親族がいない高齢者だと施設内でうやむやとなり、問題が表に出にくいはずだ」と指摘する。

 家族を施設に預けた際にトラブルがあった福岡県内の女性は「施設職員にお世話になっているという後ろめたさが強い。よっぽど大きな問題が生じない限り、気になっても文句は言いづらい」と話した。(竹次稔)

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