夫婦別姓、当事者が望む姿は 対立軸を整理して見えること

福岡県立大・阪井裕一郎さんに聞く

 自治体に婚姻を届け出ずに事実上の結婚生活を送る「事実婚」の当事者にインタビューし、彼らの証言から夫婦別姓について考える「事実婚と夫婦別姓の社会学」(白澤社・1980円)を福岡県立大の阪井裕一郎専任講師(家族社会学)が出版した。議論の現状と課題について阪井さんに聞いた。

 (本田彩子)

 -日本の現状は。

 日本では夫婦が異なる姓のままでいたいなら、事実婚を選ぶしかない。本当は法律上の結婚(法律婚)を望んでいるのに、姓を変えるのを避けるため、やむなく諦めたという人は多い。夫婦が同姓か別姓、あるいは双方の姓をつないだ「結合姓」を自由に選択できる諸外国ではあり得ない話だ。

 -本書では事実婚の当事者のインタビューを数多く紹介している。...

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