『浜の朝日の嘘つきどもと』タナダ監督から愛を込め、 銀幕存続の物語

フクオカ☆シネマペディア(53)

福岡市のキノシネマ天神で上映中

 タナダユキ監督(北九州市出身)はいつだって、つらい立場にある人々に目を向け、どこかに愛情を含んで映し出す。だからといって、きれいごとに流されずに厳しい現実の詳細を押さえつつ、ユーモアも忘れない。脚本も手掛けた新作「浜の朝日の嘘つきどもと」は、そうした泣き笑いのタナダスタイルを全開に、閉館寸前にある福島県南相馬市の小さな映画館の再建に挑む人々を描き出す。福岡市ではキノシネマ天神で公開中だ。

 新型コロナウイルス禍で小さな配給会社や小規模映画館が廃業の危機に陥った映画界にあって、タナダ監督の映画愛が生み出した作品と言えるだろう。主人公、浜野あさひ(高畑充希)の言動にそのあふれんばかりの思いを感じる。

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