「石棺論争」に終止符 「阿蘇踏査の歩み」(49)

【聞き書き】熊本大名誉教授 渡辺一徳さん

 27万年前から4度あった阿蘇の大噴火と大火砕流は九州各地に溶結凝灰岩の恵みをもたらしました。堅固でありながら加工しやすく、古墳時代には埋葬者の石棺にも利用されました。

 軽石や火山灰が高温で溶け固まった溶結凝灰岩は、熊本県内では「阿蘇の灰石」として身近なものです。多くは灰色なのですが、同県宇土市で産出する「馬門石(まかどいし)」は珍しく、鮮やかなピンク色をしています。...

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