【あなたに似た人・岩松了】あのアーケード、善悪の彼岸

 長崎で撮影の仕事があった。ついでに今や住む者とてない川棚の実家へ行き、夜は佐世保に泊まることにした。次の日佐世保の街を歩いた。子供の頃は佐世保といえば大都会だったし、高校生の時は映画を観るためには佐世保まで出る必要があった。けれどもその後東京の大学に入り、年月を経て佐世保の街に帰ってくると、その度に街が小さくなっていくような思いにとらえられ、街自体が何かにのしかかられてるような戦慄(せんりつ)をおぼえた。ただ、四ケ町のアーケードは長くなった。...

残り 1789文字

この記事は会員限定です。登録すると続きをお読みいただけます。

PR

PR