『星のように離れて雨のように散った』島本理生著 しまっていた過去眺め直す

 夏休み。社会人生活が長くなるとうらやましいかぎりだが、学生時代、うだるような暑さともてあます時間の中、思い出したくない過去を引っ張り出し忸怩(じくじ)たる思いに浸る夜も確かにあった。

 本作は日本文学専攻の大学院生・春が宮沢賢治の「銀河鉄道の夜」を題材とした修論に取り組むひと夏の物語である。なぜ「...

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