治療やリハビリに「博物館浴」 癒やしの医療効果実証へデータ蓄積

 美術館や博物館に行くと、気分がリラックスする-。これまでは漠然と“癒やし”として捉えられてきたこうした感覚を、医療効果として実証する取り組みを学芸員らが続けている。名付けて「博物館浴」。鑑賞の前後で体と気持ちの変化を測定してデータを蓄積し、治療やリハビリの方法の一つとして有効性を示そうとしている。医師が処方箋に「博物館」と書く日が、果たして来るのか-。

 8月上旬、福岡市博多区の福岡アジア美術館に中高生13人が博物館浴の体験に集まった。事前講義で研究者が、芸術鑑賞を健康増進に活用する試みが海外でも進んでいることを説明。「カナダでは医師が処方箋に『博物館』と書き、患者に薬の代わりに鑑賞チケットを渡す取り組みが続いている」と聞き、生徒たちは興味深そうな表情をした。...

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