バイデン大統領「結束が最高の米国つくる」 米中枢同時テロ20年

 【ニューヨーク金子渡】2001年9月の米中枢同時テロから20年となる11日、現場となったニューヨークの世界貿易センター(WTC)ビルの跡地「グラウンド・ゼロ」などで追悼式典が開かれた。バイデン大統領はビデオ演説で「国民の結束と復活する力」によってテロに屈しなかったと説明。「9・11の教訓は、結束が最高の米国をつくるということだ」と述べ、恐れずに未来へ向かうために国民へ団結を呼び掛けた。 

 グラウンド・ゼロでの式典には、バイデン氏のほか、オバマ、クリントン両元大統領らが参列。WTC北棟に1機目が激突した午前8時46分に参列者が黙とうをささげた。バイデン氏は他2カ所の現場で行われた式典にも出席、日本人24人を含む2977人の犠牲者を追悼する。

 バイデン氏がツイッターで公表したビデオ演説では「米国に危害を加えようとする者に対し、必ず捕らえて代償を支払わせるぞと知らしめた。この歩みは決して止まらない」と語り、米軍のアフガニスタンからの撤退後もテロへの警戒は怠らない姿勢も強調した。

 WTC跡地周辺では前日から野外コンサートで葬送曲が演奏されるなど、追悼ムードに包まれた。跡地に造られた巨大人工池を囲む手すりには犠牲者約3千人の名前が刻まれており、多くの花やメッセージが供えられ、涙を流す遺族の姿があった。

 WTC北棟に突っ込んだアメリカン航空の元パイロットの男性は、亡くなった同僚を思い「最後まで機内の状況を伝えようとした彼らの行動に敬意を表したい。彼らは私たちの中で生き続けている」と涙ぐんだ。救助活動などに当たった343人の仲間を失った消防士は「まだ20年しかたっていない。彼らのことを絶対に忘れない」と語った。

 式典は厳重なテロ対策が取られ、会場周辺をブロックで封鎖するなど厳戒態勢が取られた。

 同時テロでは、国際テロ組織アルカイダのテロリストがハイジャックした旅客機4機のうち2機がWTC2棟に突入。残る2機のうち1機がワシントン近郊の国防総省に激突し、計2977人が死亡した。ブッシュ(子)政権はアルカイダとの関係などを理由に、01年10月にアフガニスタン、03年3月にはイラクに軍事侵攻。テロ再燃の懸念があるまま、アフガン駐留米軍は今年8月30日に撤退を完了し、「米史上最長の戦争」は終わった。

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