前へ進む「勇気と覚悟」を 松隈ケンタ率いる「Buzz72+」新作EP好評

 BiSH、豆柴の大群などを手掛ける音楽プロデューサー松隈ケンタ(福岡市在住)率いるロックバンド「Buzz72+(バズセブンツー)」の新作EP「world」(5曲)が好評だ。昨年、14年ぶりの再結成を果たしたが、新型コロナウイルスの流行で活動を制限され、今夏、ようやく再結成ライブを開催。楽曲にはコロナ禍の鬱屈(うっくつ)した感情を吹き飛ばし、前へ進む勇気と覚悟がにじんでいる。

 音楽プロデューサーとして成功した松隈は2018年、「福岡で若い人を育てたい」と帰郷。自らバンドの再結成を働き掛け、ミュージシャンとしての活動にも力を入れ始めた。Buzz72+の楽曲は、そんな松隈らしいエモーショナルなロックサウンドが特徴。そして、松隈が「日本一だ」と評するボーカル井上マサハルのシャウトする歌声が魅力だ。

 松隈を含めメンバー4人の熟練のテクニックが詰め込まれた1枚。全曲でミュージックビデオ(MV)を制作した。「world」への意気込みについて、アマチュアチームを持つほど野球好きの松隈は「全力投球した」とたとえる。その魅力を曲順に紹介する。

 1 Don’t be afraid

 誰かが悩んでいるなら、そばでただ笑って見守っていたい。「このまま世界が変わらなくても 未来が認めなくても」心配しなくていい、突き抜けろ-と沈んだ気持ちを奮い立たせてくれる。

 スポーツ専門チャンネル「スポーツライブ+」(スカパーJSAT運営)が放映する2021年のホークス公式中継テーマソング。攻守交代の時に流れている。

 2 僕らは星をみている

 切ないサウンドに乗せ、希望を込めて歌うラブソング。「あなたとみるこの世界が いつまで続くかわからない」。でも、「何度でも名前を呼ぶ」。そして「必ず届くと信じてる」「何度でも 僕らは同じ星をみている」…。

 コロナ禍で世界は変わってしまったが、希望という「星」を見失わずに大切な人へ愛を届け続けよう、というメッセージが伝わってくる。

 3 world end

 「こんなにも願ってんだ こんなにも祈ってんだ 心に花咲くような日々を」と、耐え続ける日々の思いを爆発させるようなサウンドが胸に響く。

 「満たされる事のないこの時代には もうさらばだ もう何も恐れないんだ」「空に七色の虹を描け world end」

 コロナ禍の皮肉を込めたタイトルだが、松隈は「新しい世界が始まるという思いを込めた」と言う。しぼんだ心の花に水を与えてくれる曲だ。

 4 月光

 不安の数だけ希望はある。「道は遠く果ては彼方(かなた)」に見えても、「僕のわびしさ」の先を月明かりが照らす。諦めずに生きていけたら、今よりもきっと強くなれる…。

 激しくかき鳴らす松隈のギターと、疾走するメロディーが胸に響く。「ぶれてばっかの人間じゃ いつまでもカザミドリさ」という一節は、コロナ禍で右往左往する政治家に聞かせてやりたい言葉だ。

 5 サンライズ

 「Don’t be afraid」とともに、ホークス公式中継テーマソング。「駆け巡ったグラウンドに叫ぶ声響く」「例(たと)えそれが栄光への一筋の光とならなくても」と、成功と挫折を繰り返しながらはい上がる選手の姿を歌う。

 しかし実は、コロナ禍で苦しむ人々へのメッセージがちりばめられている。

 「No more cry、 no more cry 神様はいつでも僕らを試し続ける」「見えないFuture 切り裂くFuture 明日はまた明ける Sunrise」

 松隈は「全ての人への応援歌として制作した」と話している。

 (加茂川雅仁)

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