「動いたら破門だからな」自民分裂の福岡5区、ある代議士からの電話

決戦前夜 2021衆院選㊥

 首相菅義偉の退陣表明から一夜明けた4日朝、福岡県大野城市。地元福岡5区に出馬予定の新人、栗原渉(55)が陣営の会合で立ち上がった。県議会議長も務めた自民党の県議。福岡5区の自民現職、原田義昭(76)と1年にわたり、衆院選の党公認を争っている。

 「国が変わる中、5区も進化する態勢づくりが必要だ」。栗原が訴えると、約40人の出席者は拍手を浴びせた。同僚の自民県議は「8月下旬の陣営独自の支持率調査で、栗原が原田を上回った」と紹介。会場は「党本部は勝てる候補を公認すべきだ」と活気づいた。

 栗原の支援者の中心は自民県議や市町村議員だ。2019年の県議選や国の予算獲得を巡る原田への不満が背景にある。

 原田も引く気配はなく、妻とともに「どぶ板」を繰り返す。福岡県春日市の70代男性の地域にも突然、顔を見せたという。「環境大臣まで経験した先生が直接話を聴いてくれた。今までにないことだよ」

「自分の支持者から突き上げられる」

 福岡5区には立憲民主党も新人の県議、堤かなめ(60)を擁立。「自民1強」が揺らぐ中、原田、栗原がともに出馬すれば、共倒れする可能性も指摘される。

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